STORY
dari K について
全ては「K」の島から
始まりました。
約13,000もの島々が点在するインドネシア。その中でも全生産量の約6割は、バリ島とフィリピンの間に位置するスラウェシ島で生産されています。私たちはスラウェシ島のカカオ生産を変革することによって、チョコレート市場のあり方を変えていきたいと考えています。
dari はインドネシア語で「~から」という意味になります。また、スラウェシ島を地図で確認すると、アルファベットの「K」の形をしていることに気づくでしょう。つまり、dari Kというブランド名には
「スラウェシ島から、カカオを通して世界を変える」
という私たちの理念が込められています。さらに、KはKyoto、つまり京都の頭文字Kでもあります。スラウェシ島から。京都から。カカオの可能性を世界に発信してまいります。
日本にはほとんど輸入されてこなかった、
同じアジアのカカオ。
それは、美味しいチョコレートを
作るためには不可欠な「発酵」の
工程が行われていないためだった。
生産量は世界でも有数。日本と同じアジアで獲れるのに、なぜインドネシアのカカオは日本にほとんど輸入されていないのか?
それは、インドネシアでは美味しいチョコレートをつくるのに不可欠な「発酵」という工程を行わずにカカオを出荷していたのです。
さらに、生産者は発酵のやり方を知らないばかりではなく、仮に良いカカオを発酵させて、より高品質なカカオを作ったとしても、発酵していない低品質なカカオとほとんど変わらない価格でしか買い取ってもらえないという現実がありました。
手間ひまかけてカカオを発酵しても、しなくても買取価格に差がないことが原因でした。
途上国の立場の弱い生産者が作る作物を適正な価格で購入することで、彼らの所得向上を図るというフェアトレードは近年広がりを見せています。しかし、全てのフェアトレードの取り組みが万能なわけではありません。不公平な価格を是正するために作られたフェアトレードでは、通常のカカオよりも生産者に還元される分高くなりますが、そのカカオの品質自体にはこだわりません。私たちdari Kは、質の変わらないカカオを高く買い取ることはしません。そうではなく、高品質なカカオだけを、適正価格で買い取ります。
とはいえ、一体どういうものを高品質なカカオというのか、自ら育てたカカオのチョコレートすら食べたことのない農家は分かりません。だから一緒にカカオを栽培し、カカオの発酵方法や選別技術を教えます。少々厳しいですが、質の良いカカオの作り方を伝え、それができたら買い取るという仕組みを作ることで、「がんばって質の高いカカオを生産すれば所得も上がる」というモチベーションを与えています。私たちが目指すのは「生産者がかわいそうだからと消費者が与えるフェアトレード」ではなく、「生産者自らが努力によって勝ち取るフェアトレード」なのです。
頑張って育てる
カカオ農家ほど
報われない
現状がある
高品質なカカオを生産するためには、まず現地の農家に「カカオ豆を発酵させることでチョコレートの風味が格段に良くなる」ことを理
解してもらうことが必要です。
そこでdari Kは現地で農家にカカオの違いを知ってもらう活動に取り組みました。続いて農家とともに試行錯誤しながら、栽培やカカオを発酵する技術を伝え、できたカカオを直接買い取ることで彼らの収入環境の改善に励みました。
現在では、カカオの実から取り出したばかりの高品質なカカオ豆を農家から買い集め、発酵は私たちが担っています。これにより、カカオ農家は栽培に集中でき、私たちはより安定的に香り高いチョコレートを世に送り出す仕組みを作っています。
カカオ農家も消費者も笑顔になれる取り組み
実際にdari Kはカカオ農家や農家のリーダーと直接取引を行うため、仲介業者による中間マージンがありません。その分、カカオ農家の手取り収入を増やすことができます。従来のフェアトレードでは、生産者に市場買取価格より高い価格で取引すれば「フェアトレード」が成り立ちましたが、これでは消費者は毎回購入する度に「寄付」にはなっても、持続的ではありません。品質が変わらないものを高く買うことは消費者にとってメリットが少ないからです。
しかし、dari Kの取り組みにより、農家は高品質なカカオの栽培技術の習得と所得の向上を図ることができ、さらに消費者は「寄付」をするのではなく本当に質の良いものへ対価を払うことで、美味しいチョコレートを楽しみながら、生産者にも還元できるのです。サプライチェーンを一貫して掌握し、それぞれの過程で付加価値を付ける、それがdari Kのビジネスモデルです。
私たちの役割は、
すべての人々にスポットライトを当て、
努力が報われる社会をつくること
Copyrightc 2024 Dari K All rights Reserved.