今年3月に創業11周年を迎えたdari K。創業11周年を記念して現在発売中の「dari K創立11周年記念トリュフ」は、創業当時に販売していた「ラジャ」「ラトゥ」「カチャン」の3つのフレーバーの詰め合わせセットです。
↑現在販売中の「dari K創立11周年記念トリュフ」。左から「ラジャ」「ラトゥ」「カチャン」が2粒ずつ並んでいます。桐箱は新旧ロゴが刻印された限定版。
どのような経緯でこのフレーバーが誕生したのか、dari K創業時のメンバーであり、吉野と一緒にこのトリュフを開発した佐々木未来(ささきみく)さんにお話を伺いました。
↑オープンしたばかりの店舗の様子。奥にいるのが佐々木さん、手前にいるのが代表の吉野です。
2011年3月のDari Kの創業時、日本ではインドネシア産のカカオ豆はほとんど出回っていませんでした。「インドネシアのカカオそのものの美味しさをどうやったらお客様に知っていただけるか?」と考え抜いた末に生まれたのが「ラジャ」「ラトゥ」「カチャン」の3種のチョコレート・トリュフでした。
↑創業当初から人気の高いフレーバー「ラジャ」。こちらはトリュフの中にカカオ豆が埋め込まれていないタイプのもの。
創業当初の「ラジャ」は、トリュフの中に焙煎したてのカカオ豆を丸ごと1粒埋め込み、トリュフの表面にカカオニブ(焙煎したカカオ豆を粗く砕いたもの)をまぶしたもの。発売当時、dari Kの中で最もカカオの風味を味わっていただける、王様と呼ぶにふさわしいトリュフという意味を込めて、インドネシア語で王様を意味する「ラジャ」と名付けられました。発売当初から人気を博し、その後もたびたび復活する人気フレーバーに。
現在「dari K創立11周年記念トリュフ」として販売中の「ラジャ」は、トリュフの真ん中にカカオ豆を入れずに、その分カカオニブを厚めにかけることで、ニブのザクザク感と中のガナッシュの濃厚ながら滑らかなくちどけをお楽しみいただけるようにアレンジを加えました。
↑左から「ラトゥ」と「カチャン」
食感があってカカオを味わい尽くす「ラジャ」とは異なり、濃厚なカカオの風味を滑らかなくちどけで楽しみたいお客様向けに作られたのが「ラトゥ」。カカオニブではなくカカオパウダーをトリュフの表面にコーティングすることで、カカオの風味の強さはそのままに優しい口当たりにしたのが特徴です。
名前は「ラジャ」と対比させ、インドネシア語で女王を意味する「ラトゥ」になりました。
原料はラジャもラトゥもカカオ、生クリーム、砂糖のみでできており、シンプルゆえに素材の味が引き立ち、カカオの濃厚さを堪能できます。
「インドネシアはカカオだけでなくカシューナッツも一大産地。カシューナッツの美味しさも知っていただきたい!」そんな想いから誕生したのが「カチャン」です。
開発当時、粗く砕いたカシューナッツをトリュフにまぶしたところ、カシューナッツがカカオに負けてしまったため、キャラメリゼしたカシューナッツをトリュフにまぶし、カシューナッツもしっかりと味わえるトリュフに。カシューナッツの甘さや香ばしさがカカオを引き立てます。インドネシア語で「ナッツ」を意味する「カチャン」と名付けました。
お店をオープンした当初、Bean to Barチョコレートがあまりメジャーではなかったこともあり、「カカオの味があまりにも強すぎる」といったお客様の声もあったようです。一方で「濃厚なのに後味さっぱりで美味しい」と毎日お店に通ってくださったお客様も。創業以来、多くのお客様に支えていただき、創業11周年を迎えることができました。
無事に11周年を迎えられたことへの感謝の気持ちを込め、また、初心を大事にすることへの決意も込めて、創業当初のチョコレート・トリュフ「ラジャ」「ラトゥ」「カチャン」のフレーバーを詰め合わせた「dari K創立11周年記念トリュフ」を販売しております。創業当初ご購入いただいたお客様には当時を懐かしく思い出していただけるよう、また、今回初めてというお客様には、インドネシアのカカオの魅力がたっぷりと詰まった濃厚なトリュフをご堪能いただければ幸いです。
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◆「dari K創立11周年記念トリュフ」はオンラインショップまたは三条本店(京都)でお買い求めいただけます
◆創業して間もない頃の、吉野の初々しいブログ記事はこちら→「Dari Kのビジョン」「チョコレートの原材料」