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dari K to the World
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Challenge!

京大の山中教授のiPS細胞に関するノーベル賞受賞、
大変素晴らしいニュースですね!
私が感心したのは、TVで放送していたのですが、
受賞が決まっても、山中先生の研究室では
毎晩のように夜遅くまで研究が行われているということです。
それは、研究成果として難病を抱える患者さんが
待っているから、できるだけ早くその対処薬が
開発できるように、とのこと。
自分がしている仕事が、誰のためであり、またそれが
その人や社会にどう貢献するのか、それを知っていると
使命感や責任感、そしてやりがいが生まれます。
あなたの仕事は何ですか?
それは誰にとって、どのような影響を与えますか?
あなたが出勤して上司が指示した仕事をやり、定時に
帰ることだけを考えて仕事をこなすのではなく、
自分の仕事の意義をよく考えて、その成果を
最大限に活かすには何が必要か、真にそう思ったとき
有限である時間が足りないことに気付き、
焦燥感にかられるかもしれません。
ところで、Dari Kでは来年の春に新卒を
1人受け入れることを決めました。
その彼は、現在製菓専門学校に在籍しています。
この夏のインドネシアカカオ農園研修に同行し、
Dari Kのビジョンとその方向性、実行力に共感し、
就職をしたいと申し出てくれました。
製菓学校を出ているからといって、即戦力になるかと
いうとそれはまた別の問題です。また、先が読めない中で
半年先の雇用を確保するというのは、Dari Kのような
小企業にとっては決してたやすい判断ではありません。
それでも私は、彼と話をする中で嬉しかったんです。
いくつか他の洋菓子屋の面接も受けていた彼は
「いくら名のとおった洋菓子屋でも、美味しいものを作る
ということは目指しているものの、その先(のビジョン)がない。
それに新卒を雇うのは、誰か辞める人がいるから、
その埋め合わせとしての採用だと分かった」と言いました。
例えば100の生産をしているお菓子屋さんが、
一人退職するに伴い生産が90になってしまうから
新卒を入れよう、と考えるとします。
でも人は機械ではないんです。
従業員一人ひとりに人生があります。
機械が壊れたから、新しい機械を入れる、
そんな風に採用していいのでしょうか。
Dari Kは100の生産をしていて、誰も辞めなくても
Dari Kに共感し、自分で考えて、行動できる
人材であれば採用します。
誰か辞めるから採用するのではなく、
その人が加わることで、Dari Kの目標へは
1歩も2歩も近づくことになるのです。
Dari Kには、この資本主義の世の歪みを少しでも直して
生産者も消費者にとってもwin-winな関係を作る、という
目標があり、チョコレートはその一つのツールであり、
美味しいチョコを作るのはその手段というか目標達成における
プロセスでしかありません。
美味しいチョコを作るのがゴールではない。
売上を上げるのがゴールではない。
その先に、もっともっと大きいものが待っている。
だからDari Kのチョコの認知度が上がったり、
メディアに取り上げられたり、百貨店に出店したりするのは
それはそれで嬉しいのだけれども、まだまだ
ゴールへの道のりは長く険しいのです。
閑話休題。
ノーベル賞受賞の山中教授。
きっと受賞そのものは、研究成果を世に広く認められて
とても嬉しいと思います。
でも、受賞は研究のゴールではないはず。
その先には、今はどうにもできない難病を
iPS細胞というツールを使って治せるようにする、
そのゴールへのまだ途中のはずです。
だから今日も深夜まで研究に従事する。
道半ばだから。
Dari Kも同じ。
まだ道半ばだから。
道の半ばもいってないかもしれない。
まだスタートしたばかり。
でも着実に、加速していく。
This is our challenge!!