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dari K to the World
ブログ

最近の若者は・・・

最近の若者は○○だ。
なんていうと、○○には「忍耐力がない」「政治に無関心だ」「コミュニケーションに難あり」
などとネガティブな言葉が連想される方が多いかもしれない。
世間的にはまだ若い部類の私が言うのもなんだが、確かにそう
思ってしまいような場面にでくわすことも少なくない。
しかし、いつの時代もそうであるけど、そもそもみんな自分の過去は棚に上げがち。
そりゃ戦争の時代には忍耐力を否がおうでも身につけねばその時代を
生き抜いてはいけなかっただろう。あるいは政策が社会に及ぼす影響が
大きかった時代(つまり政治のリーダーシップが国の成長を今より大きく左右していた頃)には
選挙権を行使するのは国民の権利として今以上に意識されていただろうし、
若者だって社会情勢や政治の向かう方向に今より関心を寄せていただろう。
はたまた今の若者はコミュニケーションに難ありと思われるかもしれないが、
逆に言えば若者も年長者に同じことを思っている可能性だって多分にある。
でも今回は久々に書くブログで、若者擁護論を展開しようとも、
「若者は云々」という一般化することへの反対論を展開しようと思っているわけでもない。
実は先週6月11日には奈良女子大で、17日には一橋大学で講演をさせていただく
機会を得たのだが、随分いまどきの若者を頼もしく思ったので、そのことについて
シェアしたいと思う。
何を隠そう、私は講演会やセミナーが大好きだ。
それは自分が聞きにいくのも、あるいはスピーカーや講師として
自らが話すのも好きなのだが、いずれにせよ、「生の声」を聴いたり
届けたりできるのは、文字で伝えるのとは違って臨場感に溢れるのが良い。
今こうして書いているように、文章にして書く時には
やはり頭の中で一度整理してから指に何を書くか指令が渡るのに対し、
話す時は考える時間が極端に短く、自分でも気づかないような
言葉が口からつむぎ出されたるのが何とも趣き深い。
まあそういうわけで、講演に呼ばれたら密かにその開催日まで
ワクワクしているのだが、最近講演をした後に、つとに思うことがある。
それは、最近の若者は「スゴイ!」ということだ。
実際に大学の壇上で話す時は、「こんなことやったらいい」「あんなことやらなければ
これからの時代はやっていけないぞ」なんて偉そうに言ってしまう時もあるが、
自分がハタチそこらの時を思い出してみると・・・。
大学入試からの開放感からか髪を伸ばしてパーマをかけてみたり、
金髪にしてみたり、ピアスあけてみたりと、今思えば若気の至りを
地で行くような学生だったかもしれない。
そうは言っても、多分性格的には元来マジメなので、外見が少し派手に
なったところで、「やる時はやる!」と自分にストイックだったとも思う。
それでも、この1週間で行った2つの大学の学生のように、たとえば
単位を取ることが目的で参加するわけでもなく、自主的に参加してくれたり
事前にホームページやこのブログを見てきてくれて、そして何よりも
みんながみんな真剣に私の話を聞いてくれる、これはすごいと思う。
先にも書いたが、私自身が他人の講演会やセミナーに行くのが好きなので
(近頃は時間がなくて行けていないが)、昔は良く行っていた。そんな中で
まあ世のおじさま参加者たちの居眠り率がいかに高いことか!
(余談だが国会中継のときの議員が居眠りしているのも、ぶっ飛ばしたくなる!)
会社の経費でセミナーに参加したのか、無料だから来たのか知らないが
まあスピーカー(講師)の話がつまらないときももちろんあるけれど
それを差し引いたとしても、やはり過半数が下を向き居眠りに
勤しむこの社会が悲しすぎる。世のおじさま達、そんなに疲れてますか~!?
それにひきかえ、私が講演した学生たちは、講義中や講義が終わってからも
質問の列が(ありがたいことに)できるし、こちらから問いかけると
みんな自分の意見を発言してくれる。それに手書きでメモをとるだけでなく
PCを立ち上げてメモしている人も目立つ。
こういう光景を見るときは、なんだかえもいわれぬ勇気がわいてくるのだ。
Dari Kとして、美味しいチョコを消費者に届けるとか、カカオの生産者に
生産性を上げる農業指導をしたり、国際相場の影響で所得が不安定になることから
脱却させる取り組みをするとか、それはそれでしっかり取り組んでいる。
しかし、それを直接のDari Kの経済活動としての受益者である日本のお客さんや
インドネシアの生産者だけでなく、こうして広く社会に発信することで
人々をインスパイアできること、しかもこれからの国を背負う若者に
インパクトを与えることができていることを誇りに思う。
やっぱり、人は誰かに評価されると嬉しいし、評価されるような
シゴトをしなければいけないと改めて思った。それと同時に、他の人を
認めるとか、素直に尊敬することも同じくらい重要だと感じた。
もうあと数時間でサッカー日本代表のギリシャ戦が始まる。
サッカー好きとしてはワールドカップの日本代表の動向が気になるし、
もちろんものすごく応援しているけど、結果はどうであれ、全て力を出し切ったら
その事実に対して全力で拍手を送りたい。
それに、たとえ負けたとしても、相手のチームの頑張りとこれまでの努力、
そして結果を出したことに尊敬の念と同じくらい大きな拍手を送りたい。
と言いつつも、やっぱり日本代表には勝って決勝トーナメントに行って欲しいな。
彼ら日本代表こそ、「最近の若者」の底力を世に発信する最高のサムライだと
期待している。