冬ギフトに!濃厚カカオのテリーヌショコラ

dari K to the World
ブログ

日本酒に惹かれて

昨年の11月頃からか、百貨店への出店やTVで取り上げられた
からか、店が忙しくなってろくに休みもとれない状況に
なっていました。
ブログでは「ワークライフバランスが大事」なんて言いながら
現実はワーク&ワークでかなり疲れていたのも事実。
お店はショコラティエに任せ、3月23日~25日は広島に
行って来ました。といっても純粋な旅行というわけではなく、
ある目的があったのです。
私は結構お酒が好きですが、中でも日本酒とワインが好き。
ワインはイギリス留学している頃から飲み始め、東京で
働いていた時も良く飲んでいました。
世界旅行をしていた時なんかは、ワインの産地である
チリやアルゼンチンではコーラと同じような値段で安いワインが
買えるので、それに柑橘系のフルーツを入れてサングリアに
したり、スパイスと紅茶を混ぜてホットワインを作って
飲んだりもしていました。
でもいつの頃からか、日本酒を飲むようになり、どんどん
はまっていきます。とはいえ大吟醸は高級で、その次が吟醸、
そんなことくらいしか分からずに飲んでいました。
カカオからチョコレートを作るようになって、
原料から製品への過程に興味を持ち出します。
すると、日本酒も原料の米からどうやってあの
透明で透き通ったお酒になるのか、興味がどんどん
湧いてきました。
私が好きな酒のブランドは賀茂鶴(かもつる)。
広島の西条(さいじょう)という蔵元が多く集まるところに
あり、全国的にも有名な蔵元です。
広島まで行かなくても京都の伏見や兵庫の灘など
有名な蔵元がある場所もありますが、どうせ勉強するなら
自分のお気に入りの賀茂鶴がいい!と思い、今回の
広島旅行へ出かけました。
はっきり言って、この蔵元めぐりで私は
大きな衝撃と感動を受けました。日本酒の歴史と手間、
製法、どれも奥深く、カカオと重なり合って
イマジネーションが膨らみっぱなしでした。
チョコレートの話でも経済の話でもないですが
この感動を独り占めするのはもったいないので
これから数回に分けて今回の学んだことや考えたことを
ここに綴っていきたいと思います。
大吟醸と吟醸、本醸造の違いは?
生酒、原酒とは何か?
製造過程と職人技について
数字で表す日本酒度とその解釈
日本酒の健康効果
などなど、書いてみたいと思います。
普段何気なく食べているチョコレートも
その原料であるカカオまで遡って(さかのぼって)
その品種や歴史、産地、製造過程など見ていくと
実に多くの発見と感動があります。
チョコの場合、たったひとかけらの「チョコ」を
掘り下げていくだけで、原料カカオからみる帝国主義時代の
植民地化の名残や現代の資本主義経済がもたらす市場の歪み、
そしてその是正措置であるフェアトレードの限界や問題点、
ひいては今後の世界経済の予測までできてしまいます。
まさに過去も現在も未来も、「チョコ」ひとつで
読めてしまう(読むにはもちろん想像力と知識が必要ですが)。
今回は同じことを「日本酒」でやってみたいなと。
そんなこと書いていたら、何だか最近流行の「食育」って
食物の栄養がどうとか食の安全が大切とか、あくまで
「食」そのものにしかアプローチしていないと
感じますね。
「食」を切り口に、いやもっと狭く、「チョコ」でも「酒」でも
ひとつの食品から地理を学び、歴史を学び、経済も
政治も学べることができると思いませんか!?
そう考えるとまたワクワクしてしまって、眠りにつけないのですが。
ともあれ、これから数回にわたり日本酒について
書いていきたいと思います。
一見チョコと日本酒は全く別物ですが、なぜ私が
日本酒にここまで熱くなったのか、読んでいただければ
分かると思います。
Let's learn "Japanese Sake" together!