冬ギフトに!濃厚カカオのテリーヌショコラ

dari K to the World
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夜更けにふと思う

実物のカカオ(カカオポッド)を見たことある人は多くないと思うし、ましてやその中の白い果実(パルプ)を食べたことある人はほとんどいないですよね。だから、あまり実感湧かないかもしれないけど、カカオの白い果肉の部分って、めっちゃ薄くて、味はマンゴスチンに似てみずみずしくて爽やかな酸味とねっとり濃厚な甘さで最高なんです!

初めてカカオの実を食べた時は、その美味しさと感動と興奮でひっくり返りそうになったのを覚えてます。チョコはもちろんだけど、多くの人にこのカカオの実というものを食べてもらって、この感動を共有したい!と思い、昨年は農園見学に一般の方もご案内しましたが、みんな予想通り感動でのけぞりかえってました(笑

あのほろ苦くて、独特の酸味とエグミのあるカカオ豆もいいけど、それとは裏腹にみずみずしくて甘酸っぱいカカオの果肉もたまらないです。味だけではなく、栄養的にもポリフェノールに富んでいるのは有名ですが、それ以外にもマグネシウムや鉄、亜鉛やミネラルも豊富に含まれています。しかも、精神的にはテオブロミンという成分でリラックス効果もあり、さらにさらにPEA(フェニルエチルアミン)という成分で「恋をしているときと同じ(うっとり)状態」にするなんて、まさにカカオはスーパーフードですね。

でも、ふと思いました・・・

りんごもスイカも柿もいちじくも、南国のフルーツのパパイヤもマンゴーも、みんな種があるけど、その種は「種」に過ぎず、これを食べることってないんですよね。なのに、カカオは「種」も食べる。しかもまたこの種が、果実の部分の面積に対して非常に大きい。りんごの実と種の比率って多分99:1くらいだし、スイカは95:5くらいかな、パパイヤは80:20くらいで、マンゴーは70:30くらいかもしれないけど、カカオは多分5:95くらい。

なんか、飛びぬけて逆転しちゃってるんですよね、実と種の比率が。

そもそも、植物って、子孫繁栄させるために、果実という誘惑をつけるわけですよね。その甘い果実に引き寄せられて、動物や昆虫が食べて、その種を「ペッ」と吐き出してもらい、それが地に落ち、やがて発芽して新しい生命をつなぐ。この意味では、果実は次の命をつなぐための「おまけ」だったり「仕掛け」であって、あくまで植物学的には、あるいは生物学的にはおそらく種がまさに「核」なわけです。

そう考えると、カカオってものすごくこの原理に忠実というか。

しかも、カカオの殻ってナタで割らないと開かないくらいめっちゃ固いんです。
もう誰からも開けられるのを拒むかのように、ものすごく固い殻で守られている。これは分かる。ドリアンもそう。ジャックフルーツも。パイナップルも。ものすごく固いけど、割るとジューシーな果実があるから、動物は頑張ってこじ開けるわけです。

でも、カカオなんて、殻がメッチャ固いのに、果実は薄すぎて、もう!!

ほら、でも、こうやって考えてみると、なんだか気づきません?分かります!?
暖かくなってきましたね。春はもうすぐそこまでやってきていますね。あと1週間でもう3月です!

久しぶりにDari Kのカカオセミナーでもやりたいな。
2年前はよくやってましたね。あの時来てくださった方、まだbean to barという言葉もなかったし、とにかくカカオへの興味とチョコレートへの愛と、Dari Kという得体の知れない小さな会社の取り組みに興味を持ってくれた皆さん。今でもその多くとつながれていて本当に嬉しいです。

そして昨年スラウェシに一緒に行った方々。そして、いつも東京の催事に来てくれる方々。いつも限定フレーバーを試していただいてブログで書いていただいている方々。とても多くの方に支えられてます。もちろん、生産者の方々にも。

それをつないでくれたのも、みんなこの「カカオ」のおかげです。実は少ないのに、殻はとても固いのに。でも、それでも遥か昔、1000年も2000年も前からあるカカオ。お金として使われたり、薬として使われたり、今はお菓子として。でもダリケーにとって、カカオは生産者と消費者をつなぎ、またお客さんとの出会いをつなぐ「出会いのつなぎ役」としての役割を果たしてくれています。

今後、カカオはどんな使われ方をするのか。

春はもうすぐそこまで来ています。