数日前のエントリーで、京都の宇治茶の生産地である 和束町に行ってきたと書きましたが、今回はその続きです。
和束町に着き、高橋さんの送迎で茶畑を見た後、 ある農家の方の家を訪問させて頂きました。
そのお茶農家は東茶園さん。 日本茶インストラクターの資格を持つ 東テル子さんに色々お話を伺いました。
まずは初対面なので自己紹介をしたわけですが、 テル子さんは中国の大連ご出身で、お茶農家に 嫁いでもう10年以上になるとのことでした。
もともとお茶を勉強していたわけでも、日本で お茶の仕事をしていたわけでもないゼロからの スタート。
そして今では、茶畑で汗を流し、 抹茶の原料となる「てん茶」を作っているそう。
お茶の奥深さにどんどんのめりこんで、今では 緑茶に限らず紅茶も中国茶もお茶を心底愛し、 味を楽しんでいる東さんは輝いておられます!!
ところで今回私が東さんとお話する中で最も興味を もったのがこの「てん茶」なんです。
栽培には、お茶の木を日光からさえぎるため覆い(被覆栽培)、 こうして育てた生葉(一番茶)をとるそう 。
収穫後は蒸した後、揉まずにそのまま乾燥し、 茎などをとって挽いたものが抹茶になるとのことでした。
つまり、抹茶の原料なわけで、とても手間ひまかかる ものなんですね。 これ↓が「てん茶」です
そして和束が全国に誇ること、それはこの「てん茶」が 長期間保存していてもその香り・風味の劣化がほとんど ないということです。
通常、他の産地のものは時間の経過 とともに風味が落ちていくのですが、1年経っても まだフレッシュな風味が残る、これが和束の土地で採れる てん茶の特徴なんです。
そして一つの案を思いつきました。
今はそれが実現可能か、試作段階ですが 成功すればけっこう衝撃的なデビューになることは間違いないと思います!
色々お話を伺って帰り道、10年位前にバックパックで 世界を回っていた頃、スリランカの紅茶の生産地 「ヌワラエリヤ」を訪れた時のことを思い出しました。
セイロンティーとはよく聞きますが、セイロンとは スリランカの旧称で、イギリスから独立した時は セイロンでした。紅茶はアッサムやダージリン、セイロンなど 地名によってフレーバーやブランドが確立しており ワインももちろん地域ごとにネーミングがついています。
チョコレートも徐々に単一産地によるシングル・ビーンの ものが出てきていますが、世界で注目されてこなかった スラウェシをDari Kの手で世界に認知させたいと思います。
まずは日本から、京都から。 Dari K(Sulawesi), Dari K(Kyoto)...