新作 │ 発酵にこだわるチョコレートトリュフ

dari K to the World
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今夜またTVで紹介されます

突然ですが、本日12月2日(金)TV KBS京都の「京Biz」
という番組21:25~22:25の最後の「京の手みやげ」という
コーナーでDari Kのチョコレートが紹介される予定です。
京都近郊でKBSが受信できる方は是非ご覧下さい!
こうして色々なメディアに取り上げて頂けるのも
チョコレート屋にとっては厳しい夏に、色々考えて
行動して、種を撒いてきた結果です。
1年というサイクルで見た場合、チョコレート専門店に
とっては夏からもう既に翌年のバレンタインのことを考えて、
冬にはクリスマスやバレンタイン商戦をこなし、
そして春には冬の戦略を練る、という風に半年前倒しで
行動をしていかなければなりません。
逆に言うと、目の前のことにだけ集中しているだけだと
時既に遅し、とならざるを得ないということです。
何事も先を見据えて行動することは重要ですが
その不透明な先行きを読むことこそ、難しさでもあり
またやりがいであったりワクワクであったりするの
かもしれませんね。
以前、私が学生の頃、国際的な学生論文コンテストで
入選し、全世界の財界・政界のトップが集うスイスで
行われる経営者会議に招待されたことがありました。
そこで聞いた話で今でも心に残っているエピソードがあります。
それはこんな話でした。
「会社の経営者というのは、船の船長のようなものだ。
船長は波がどんな状況か、海がこれからどうなるのか、
先の先を読まねばならない。
時には船員を切る(リストラする)ことも必要だろう。
嵐がきてからリストラするのは簡単だ。船員(従業員)も
仕方ないと思うだろう。
でも本当に優秀な船長(経営者)は、海がまだ静かで
波が穏やかな時に、先の荒れる波を予測してリストラを
する。順調に進む船の中で船員を切るというと、誰も
納得をしないし、反感を買う。
でも、その船長の読みが正しいのならば、今
5人を切って、体制を整え直すことで、残りの95人を
救えるのだ。
もし、波が穏やかなうちにそのようなリストラをして
体制を整えなおさなければ、嵐が来てから30人、40人と
きらなければならない。
その時には既に嵐なので船員の反感は買わないかもしれないが
犠牲になる数はとても大きくなり、嵐が去った後に
他の船(競合他社)に遅れをとるのだ。
先を読んで、痛みを最小限に抑える、それが優秀な経営者の
することだ」
こんな内容でした。
消費税増税が議論されて久しい日本。
もちろん景気の低迷や予測できなかった震災の影響もあり
また選挙にからんだ思惑もあり、増税のタイミングは
とても難しいところですが、国民が「消費税増税は
仕方ない」と思う時はもう既に嵐の真っ只中なのでは
ないでしょうか。
痛みを最小限に抑えることが優秀な船長であり、
経営者であり、政治家であるならば、そのタイミングは
自ずと決まってくるはずです。
そしてこれと同じくらい重要なのは、
リーダーがリーダーとして力を十分発揮するのは
リーダーの力だけでは無理で、フォロワー、つまり
それについていく人たちがリーダーの考えを
尊重し、信頼し、そして従わなければなりません。
なんだかTVに出ます、から随分話が飛びましたが
今日はふと思い出したリーダー論について
書いてみました。
チョコレートから見る組織論・経営戦略論、
なんていう授業や講義があったら面白いのに、
と思うのは僕だけなんでしょうか。