この世界には数々の革命の歴史があります。有名なところでいえばフランス革命や名誉革命など。ではチョコレート革命とは・・・?
Dari Kを設立して6年が過ぎました。子供のころから大のチョコ好きだったのは事実ですが、今思えばチョコのことなんてほんの少ししか知らなかったなぁと。
カカオはアフリカ(というかガーナ)でしかほとんど採れないものだと思っていたし、チョコを食べるとニキビができるなどという都市伝説も信じていました。チョコの原料のカカオとなると、その無知っぷりはもっと激しくなり、原産地は今のメキシコあたりということももちろん知らず、ましてやダリケーが今カカオ豆を輸入しているアジアのインドネシアでカカオが採れる(というか世界第3位!)ということさえも全く知りませんでした。
昔はカカオが貴重だったことから貨幣として使われていたり、あるいはその成分が注目され薬として飲まれていたことも知りませんでした。
しかしダリケーを設立してカカオの生産地であるインドネシアに足しげく通うようになり、実に多くのことを学んだわけです。カカオにはいくつも品種があって、色も違えばカタチも違って非常にユニークだということ。カカオは直射日光に弱く、影を作るシェードツリーというものが必要で、バナナも一緒に植えられるのが一般的だということ。またカカオは実は納豆やヨーグルト、日本酒やワインと同じで発酵するということ!そしてその発酵がチョコレートになったときの味やアロマに絶大な栄養を及ぼすということ。
チョコの主原料であるカカオは不思議がいっぱい。カカオの学名がテオブロマ・カカオと言い、テオブロマはギリシャ語で「神様の食べ物」を意味しますが、まさにカカオは神秘のベールに包まれた神聖なフルーツだと感じます。
そんなカカオと出会ってからずーっと不思議に思っていたことがありました。それは「旬」という概念。例えばお米って新米があるし、お茶も新茶がある。新じゃがも新タマネギもあるし、ワインだってボジョレ・ヌーボーがある。カカオって果物であり、カカオも大きな収穫期が年に2回あるので、それが旬といえるはず。なのになぜ、新チョコってないんだろう!?
これは私の大きな疑問でした。そしてこの疑問の謎は、チョコ業界のことを知っていくにつれ徐々に解けていくことになりました(チョコだけに笑)。
(続く)