冬ギフトに!濃厚カカオのテリーヌショコラ

dari K to the World
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カカオの可能性を広げました!

春の陽気が続いて外の風が心地よい季節ですね!

私はかねてから「カカオ豆=チョコレート」という固定概念がもったいないと思ってきました。

カカオ豆は一素材、一原料に過ぎません。例えば素材として見た場合、コメはご飯(白飯)にもなるし、餅にもなるし、麺にもパンにも、お酒にもなります。要は色々な形に変化する。

だったらカカオも同じではないか?「カカオ=チョコレート」ではもったいない!Dari Kを設立して以来、ずっとそう考えてきました。

皆さんご存知の通り、Dari Kではチョコレート以外にも、「はちみつカカオ」「カカオアイス」「カカオニブチョコ」「純米カカオ酒」「カカオリップクリーム」などこれまで多くのカカオを使ったユニークな商品(=チョコレートではない商品)を生み出してきました。

そして今、また新しいカカオの可能性を拓きました。

1.カカオ味噌・・・カカオからお味噌を作れちゃうんです!

カカオ味噌

2.カカオふりかけ・・・パンやアイスに合う甘いふりかけと、お肉料理やサラダに合う香辛料としてのふりかけ

カカオのふりかけ

③ジャンドゥーヤ・・・カカオとアーモンド、ヘーゼルナッツ、カシューナッツの4種のナッツで作る極上ペースト

ジャンドーヤ

の3商品です。

私がなぜカカオの可能性、つまり「カカオ豆=チョコレート」以外の可能性を模索するかというと、単にチョコにするだけだともったいない、という思いだけではありません。

カカオが生産される国=熱帯の国。これが意味するところは、カカオを収穫できるけど、気温が高過ぎてチョコはなかなか食べられないという現実です。

カカオ農園は街中ではなく、郊外や山の中にあるのが普通。そうしたエリアは人口密集度が低いため、電線を張り巡らすのが非常に非効率なんです。

わざわざ1世帯のために、電柱を何本も立てて、何キロにも及ぶ電線を張り巡らせるのって大変ですよね。お金もかかるし。だからインフラとして電気がない、つまり無電化地域も決して少なくないし、電気はあっても冷蔵庫があるのは中南米の国くらいで、アジアやアフリカのカカオの産地では冷蔵庫がないところがほとんどだと思います。

熱帯なのに冷蔵庫がないということは、つまりチョコを仮に作っても溶けてしまうということです。自分でカカオを育ててもチョコを食べられないという現状は、実は貧しいという理由だけではなく、物理的に熱帯で冷蔵保存を必要とするチョコは流通するのが難しいということにも起因するのです。

だから私はずっと考えていました。「カカオ豆=チョコレート」ではない展開の可能性を。

「はちみつカカオ」だったら、ほろ苦いカカオと甘いはちみつが口の中で交わってチョコのようになるし、現地でも作れる!リップクリームなら、みつろうとカカオマス(溶けた状態)で作れる!だからインドネシアでも農家がカカオを自分で使える、食べられる、と!

そして今、ずっと温めてきたアイデア3つをカタチにできたのです。カカオ味噌は特にDari Kを初めてすぐに思い浮かんだアイデアで、大豆もカカオも同じ豆だし、発酵食品なのでカカオでもできるかも、と思いました。

しかし味噌を自分で作ったことなかった私には実験することでさえ、ハードルが高かった。そんな時、友人で近江八幡「すいらん」のオーナー料理人の杉本さんが実際に作ってくれました。そこから色々工夫を重ね、こうしてレシピを完成させました。

カカオのふりかけは、もっと手軽にカカオが食卓に上がるようにしたいという想いから生まれた商品で、これは私が既に家庭で作っていた秘密のレシピでした。

そしてジャンドーヤ。これはお菓子として知っている方も多いかもしれませんが、ナッツのペーストとチョコを合わせるという従来のレシピと異なり、カカオ豆と他のナッツをキャラメリゼして一緒にペーストにすることで、驚くほどの香りと歯ごたえを楽しめます。

これらはフェリシモさんのサイトで4月19日より販売を開始しました。キットという形なので、作るのは皆さんご自身です!カカオ味噌は、食べられるようになるまで10ヶ月くらいかかるので、今から仕込むのがいいですね!他の2商品は出来たらすぐに食べられるので、是非カカオの可能性を皆さんも感じて下さい。

そしてカカオでこんなこともできるんじゃないか?とか、やってみたよ!というのがあれば是非教えてください!カカオ農家にも是非、カカオの可能性をシェアしたいと思います!

*上記3商品はこちらからお買い求めいただけます
フェリシモ「素材の学校」サイト

http://sozainoso.com/shopdetail/000000000021/fermentation/page1/brandname/