新作 │ 発酵にこだわるチョコレートトリュフ

dari K to the World
ブログ

オープンから5ヶ月

9月15日でDari Kはオープン5ヶ月を迎えた。
チョコレートを豆からやることは想像以上に大変だ。
焙煎したカカオ豆からチョコ作りを試みた方はその大変さを
分かって頂けると思うが、その前段階の生の豆を洗って、
焙煎するところからはじめると、とんでもない作業量になる。
それを2人でやっているのだから、これまたとんでもない。
そしてとんでもない作業量ゆえに、ここのところ睡眠時間が
ろくにとれない。
これじゃいつぞやの金融にいた時と同じだ。
朝起きて新聞を読もうとするが、時間がない。
なので仕事が終わって帰宅してから読もうとする。
夜帰宅して新聞を読む。時計の針は夜中の12時を回っている。
その数時間後に新しい朝刊が来ると思うと、なんだか前日の
新聞を読む気がしなくなる。
そして新聞は2日、3日と読まれることなくデスクに
積み上げられ、週末にまとめ読みされる・・・。
週末にお父さんのためのワイドショーを見るかのように、
忙しくて新聞を読めなかった人のための流し読みになる。
これじゃいかんと思いながらも、でもやっぱり寝る間も
ないほどやることは多いのだから仕方ない。
人と同じことを同じだけしてたのではつまんない。
何か面白いことをするには、それだけの時間とお金と
情報と頭とカラダを使わなければならない。
以前のように睡眠時間が仕事で削られていく。
でも以前と決定的に違うことがある。
それは決定権が自分にあるということだ。
会社勤めの人や普通に組織に属する人は、なかなか
自分一人の裁量でことを決めるということはできない。
それこそ決裁を仰ぐうちに書類が何人にも
まわされるのが普通だ。
でも今の私は全て自分で決めなければならない。
自己判断できる裁量、喜び、そしてそれゆえの自己責任。
正しいかどうか予め分かる選択というのは少ない。
やってみてどう出るか、出たとこ勝負なことの方が
圧倒的に多い。
だとするならば、決断は素早く出すに越したことはない。
決断して、結果が出て、良ければOK,ダメならすぐに
軌道修正すればよい。悩んだ挙句結局分からず、結果が
思い通りでなかったときにはもう手遅れだ。
起業するのはとんでもなく大変で、とても孤独だ、
そんなことを成功した起業家はよく本に書いてあるが
確かにそのとおりだと思う。
そしてその報酬として、ものすごいやりがいがあるとも
書いてあるけれど、それは本を書くくらい成功したから
そういえるだけで、世の中の起業家で成功するのは
ほんの一握り。だから、起業家の大半なんて、
とんでもなく大変で、とても孤独で、めっちゃ
頑張ってるのに結果が出ない、それが現状なんだと思う。
そんなことをふと思う傍ら、最近私は自分で色々な試みを
している。それも密かに、だ。ショコラティエはもくもくと
チョコレートを作るが、私の頭の中ではとんでもない
そのペースを上回るペースでアイデアがどんどん生まれる。
それをショコラティエに作るよう依頼していたら
きりがないし、そのアイデアがどんな風になるかは
人任せでなく自分でその過程を経験したいので、
閉店してから密かに始めるのだ。
昨日、そして今日も、とんでもないものが出来た。
ダイヤの原石を発見した感じだ。これはひょっとすると
化けるかもしれない。どう磨くかは自分の手にかかっている。
もっとブログを書きたい。
カカオ101もまだまだ書くことがあるし、
カカオ農園訪問記なんてまだまだプロローグに過ぎない。
フェアトレードのことも勉強しているので、
その考えを整理するためにも書きたい。
もちろん、もっともっとカカオの可能性を広げる
仮説検証もしたい。
そして出来れば、講演をさせていただきたい。
今度、某大学でスピーカーとしてお話させて
頂く予定であるが、もっともっと色んな場所で
色んな人に、色んなアイデアを聞いて欲しい。
生半可なウンチクをたれる気はさらさらない。
カカオから見る世界経済でもいいし、
今の日本の課題でもいいし、日本を再生するには
何が必要かでもいいし、フェアトレードでも、
世界の面白話でも、なんでもいい。
講演のタイトルだって「これからカカオの
話をしよう」だって、「チョコレートを整える」だって、
「カカオ豆屋はなぜ潰れないのか」だって
「もし高校野球の女子マネージャーがDari Kの
『チョコレート』を食べたら」だって何でもいい。
それからカカオ豆から手作りチョコレート教室も
やりたい。小学生相手でも、主婦相手でも、
はたまたサラリーマン相手でもかまわない。
とにかく、このエネルギーを伝えたい。
是非声をかけてください。
6ヶ月目も頑張ります☆