新作 │ 発酵にこだわるチョコレートトリュフ

dari K to the World
ブログ

インドネシアのTV取材&『自利利他』

土曜日に、インドネシアのTV局クルーがDari Kにやってきました。
関西の魅力をインドネシア人のアーティスト(歌手)が
自らまわってお伝えする、というような内容とのこと。
実はこの取材のお話は少し前から頂いておりました。
インドネシアのTVにDari Kが出ても、あまりメリットないのでは?
このブログやホームページをご覧になられている方は
お分かりでしょうが、このオファー、ものすごいメリットなんです。
だってDari Kのカカオ豆は全てインドネシアから来ているのです!
Dari K設立にさきがけて、スラウェシ島のカカオ栽培農家を
私が自ら訪問していたとき、まだ実際出来るかどうか分からない
Dari Kの構想を農家の方々に話してまわりました。
みんな目を輝かせて聞いてくれていたんです。
でもそのカカオ農家の村にインターネットカフェは1件のみ(多分)。
しかも近い家でもバイクで30分以上、遠い村だと2時間くらいは
かかるようなところ。
カカオ農家の方々は日常的にインターネットをしているわけではないし、
むしろパソコンとは無縁の生活を送っているので(電気でさえ
貴重なものです)、その後のDari Kのことは「カカオ農園訪問記」に
出てくるウマールさんを通してしかお伝えできていません。
そんな彼らカカオ農家の方に、彼らが育てたカカオが日本の
Dari KでチョコレートになっているとTVで見たら、
そう想像するだけでもう興奮してしまいます!!
こんなことってあるんですね。
自分が頑張って情報を発信し行動していると、
色々なご縁で色々な方と結びつき、共感を呼び、
協力していただける。
そんなことを考えているうちに、『自利利他』という言葉を
思い出しました。これは、仏教の考えで、諸説ありますが
あの最澄の解釈に則ると、「人(他人)のために何かを
すること、それ自身が自らの幸福だ」というものです。
他人のために何かをすると、自分にも何かが
返ってくる、というような見返りのことではなく、
他の人を利する、幸せに出来ることそのものが、
自分にとっても幸せではないか、ということです。
この言葉に出会ったのは、大学1年生の時でした。
私が当時奨学金を頂いていたTKC、そうあの税理士グループの
TKCの初代会長、飯塚毅先生がTKC全国会の基本理念として
掲げる「自利利他」とはどのようなものか、奨学生である
私は興味を持って調べたのでした。
私はスラウェシの農家の人のためにカカオを買い取って
あげている、というような意識はありませんし、
カカオ豆の発酵の大切さを説いて、教えはしたものの
彼らが自分に何かをもたらしてくれるとも期待してはいません。
でも、その過程でもう十分すぎるくらい多くのことを経験させて
頂き、学び、人生を豊かにさせて頂きました。
今回のインドネシアTV局の取材も、自利利他の精神で行動を
していたことに対する、神様の最高のご褒美だったのかもしれません。
私にとっても、カカオ農家の方にとっても、そして
こんなに美味しいチョコレートを食べられる皆さんにとっても。
インドネシアでの放映スケジュールなどは未定ですが、
動画を頂いていつかブログでご紹介できるようにしたいと思いますので
お楽しみにしていてください☆