いよいよ12月となり、今年も残すところ1ヶ月を
きりました。
お陰様で毎日多くのお客様にご来店いただいたり
お取り寄せをしていただいており、本当に
ありがとうございます。
カカオ豆の焙煎から全て手作りというのは
本当に時間がかかることで、しかもカカオ豆
ありきではなく、インドネシアのカカオ豆の調達から
コンテナの手配まで自ら手がけているものですから
(その分よそでは真似できないチョコレートが
作れるわけですが)現在、時間的にも労力的にも
かなりフルキャパになりつつあります。
機械による大量生産ですと、キャパシティ(生産能力)
いっぱいにフル稼働させることで無駄がなくなり、
稼働率の向上は原価率の逓減をもたらし、と良いこと
尽くめです。
しかし手作りによる少量生産の場合、キャパを超える生産は
「作れる数は多くなるがひとつひとつの質が担保できなくなる」
というリスクを孕みます。
せっかく多くの人にこだわりぬいて、出来立てフレッシュな
チョコレートの感動を知って頂けるようになったのに
キャパオーバーの無理な増産により「なんだ、こんなものか」と
思われるのは、経営とか売上云々の前に一番避けたいこと。
それにインドネシアの農家の人が愛情込めて育て、また
発酵させたカカオ豆のポテンシャルを十分発揮できないのは、
彼らにも申し訳ないです。
ですので、少し思い切った決断ではありますが来週
12月5日(月)から12月いっぱいは営業時間を
午前10:00~午後18:00とさせていただきたいと思います。
また年内は29日まで営業、12月30日~1月3日はお休みと
させていただきます。
需要が増えているこのタイミングで営業時間を短縮し、
増産をかけないというのはビジネスのオペレーション的に
本当にそれでいいのか、という疑問に何度も葛藤しました。
けれどDari Kにとって最も重要なのは、日本の、そして
世界の人々に「カカオの味がする」本当のチョコレートを
知ってもらい、それとともにインドネシアのカカオ農業の
発展を促すことです。
Dari Kのビジョンでも書いたとおり
Dari Kはそもそもが単なる売上や利益の極大化を
目指している事業ではありません。
目先の短期的な売上を追いたくなる誘惑がないわけでは
ありません。それはチョコレートに対する需要が落ちて
チョコの売上の季節性を身を持って知らされた夏を
経験したからなおのこと。
でも、前回のエントリーでも書いたように、リーダーに
とって重要なのは先を読んで決断する力。
だから、繁忙期の真っ只中、このような営業時間短縮
という決断を下しました。
この決断が良かったのか悪かったのか、
それが分かるのはずっと先かもしれませんが
この決断はベストだったと言えるように
今後はカカオ豆の焙煎やチョコレートの仕込みに
一層時間をかけて、より美味しいチョコを提供できるよう
努めて参ります。
これに伴い、お取り寄せの方もまた一時中断させて頂きますが
何卒ご理解のほどよろしくお願い致します。
【重要】12月のお休み&営業時間変更のお知らせ
2011年12月4日