今日から数回にわたりインドネシアはスラウェシ島の
カカオ農園訪問&滞在記を書きたいと思います。
思い返してみれば2011年1月初旬。
まだ真冬の日本を発ち、インドネシアへ出発。
インドネシアと言っても、普通の人が想像するのは
ジャカルタかバリ島。私の行き先は
スラウェシ島。
スラウェシ島は17,000以上の島々からなるインドネシアの
中でも4番目に大きな島です。(他の3つはカリマンタン島
(マレーシアの呼び名ではボルネオ島)、パプア州のある
ニューギニア島、そしてスマトラ島があります。
カリマンタンにはインドネシアの他にマレーシアとブルネイが、
ニューギニアにはパプアニューギニアがあり、純粋に
インドネシア領のみなのはこの中ではスマトラ島だけです)
このスラウェシ島の中心都市がマカッサルというところ。
アルファベットの「K」の形をした島の南西端、海に面した
ところにあります。
日本からマカッサルまでの行きかたは大体2通り。
①ジャカルタかバリまで飛んで、そこで国内線に乗り換える
②マレーシアのKL(クアラルンプール)まで飛んで、
そこからマカッサルへ飛ぶ(Air Asiaという格安航空会社利用)
①はジャカルタかバリまでの直行便を利用すれば
楽ですが、その他の都市経由(例えばシンガポールや
バンコクなど)だと、結構時間がかかります。
昨年後半からは成田から直行でインドネシア入りできる
航空会社がJALだけでなくガルーダとANAも加わったので
チョイスは増えました!
②は、マレーシアの格安航空会社Air Asiaを利用するという
ちょっと裏技的な行き方です。この格安航空会社、
早く予約すればするほど運賃が安いという特徴があるので
日にちに融通が利く場合、かなり安く行けることになります。
ちなみに日本からだと、羽田発でKLまでAir Asiaで行き、
KLで再びAir Asiaの別の便に乗り換えてマカッサルへ行けます。
前回私はマイレージを使って行きは①で、帰りは②でという
変則的なやり方でマカッサルへ行ってきました。
スラウェシを訪れるのは初めてではないにしろ、
前回の訪問はそれまでとは違い、本格的に
チョコレート・ビジネスをするための出張。
1ヶ月以上に及ぶ滞在は覚悟済み。
だからバックパックはパンパン。
スーツケースを使わない、これ鉄則。
だってスーツケースを持つ→ダッシュできない
→待ち合わせに遅れる、とか、スーツケースを持つ→
バスで荷物料を取られるとか、スーツケースを
持つ→ガラガラうるさい、などあまりメリットが
ないから。
だから70リットルというとんでもない大きな
バックパック(カンボジアで15ドルでゲット!)を
背負って、さらに手にはビニール袋(これも鉄則。
破けないよう3枚重ね。Loftの黄色いビニール袋を
イオンの音符のついたビニールに入れ、最後は
透明のビニールでできあがり!)でLet's go!
マカッサルにつくとイミグレーションを通る前に
まずはVISAを取得。お金払えばいいだけです。
少し昔はVISA不要だったのに!
そしてVISAのレシートを持ってイミグレへ。
昔旅行しまくっていたので、私のパスポートは
スタンプでいっぱい。しかも、もうハンコを押すところが
ないからとページを増やして後付けしているので、変に分厚い。
毎度のことながらちょっと怪しげな顔で疑われる。
すかさず「Selamat Siang(こんにちは)」と
微笑んで悪い人じゃないよアピール。
「ナカタ?」
イミグレのお兄ちゃんが聞く。
「No, I'm Yoshino(いえ、私は吉野です)」
「I know. You know Nakata?(そんなん分かってるよ。
お前ナカタ知ってるのか?)」にこりともせずに
聞くお兄ちゃん。
ここで、サッカーのナカタのことだと思いつく私。
「Oh yes, I like Nakata!! You like Nakata??
(あー、ナカタ僕好きですよ!あなたもナカタ好きですか?)」
機嫌をとろうと、こっちは必死の笑顔で話しかける。
話がはずむかと誰もが予想したその時、
またジーっとパスポートを眺めだしちゃった。
私の後ろに並んでた旅行者が他の列へ移動しはじめる。
沈黙が続く。
そうして数分が過ぎ、何しに来たのか英語で聞かれたので
カカオ豆を輸入したい、と言ったら理解されたのかされなかったのか、
うすら笑みを浮かべて「OK」と言われて釈放。
さあ、いよいよ入国なるか!?
(続く)
【カカオ農園訪問記1】 カカオ農園までの道のり
2011年7月20日