新作 │ 発酵にこだわるチョコレートトリュフ

dari K to the World
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原石をダイヤにする方法(1)

こちらをご覧いただく前に、まず前回までの3部シリーズ「世の中には2種類の人間がいる」を先にご覧ください!

よく聞く例え話として、次の話がある。

ある靴メーカーの営業担当者がアフリカに行く。そこで見たのは、靴を履かずに裸足で歩いている人々が住む地域。

これを見て、「ここは靴を履く風習がないから靴の売り先としては対象ではない」と見るか、あるいは「まだ誰も靴を履いていないということは、靴を履くメリットが分かれば一気に靴を売ることができる」と見るか。

当然ながら、前者は「靴の売り先のマーケットとして魅力ではない」という判断につながるし、後者は「靴の売り先のマーケットとして非常にポテンシャル(可能性)がある」という判断につながる。

現実は「靴を履いていない」ということに変わりはないし、その現場を見た担当者は「靴を売りたい」という意志も同じ。まさに「ただの石ころ」と見るか「ダイヤの原石」と見るかという好例である。

しかしながら、これを「ダイヤの原石」つまりチャンスだと捉えた場合でも、それは「ダイヤ」ではなくあくまで「原石」である。原石も磨かなければ価値あるダイヤにならない。

ではどうやって原石をダイヤに磨き上げることができるのだろうか?私が社会人デビューしたのは実はかなり遅く(2つの大学院を卒業したあと、世界一周していた)、27歳の時だった。今38歳なので、まだ10年そこそこの社会人経験しかないものの、原石をダイヤに磨く方法に関しては自信を持って言えることがある。

それは「過去や現在を基準に考えない」

たったそれだけ。

ダイヤ原石

未来は過去や今の延長線上にある。これは紛れもない事実だと思う。

過去に私がこの世に生を受けていなかったら、あるいは今私が生きていなければ、明日私がこの世に存在することはないのであるから、そういう意味では、過去・現在・未来はつながっている。

しかし、社会や経済あるいはビジネスに関して未来の議論をするとき、これまでのこと(過去や現在)をベースに考えることは、一見合理的に映るものの、実際はむしろ非合理に陥りやすいことも多々ある。

こと原石をダイヤに変えようと思うと、これまでの常識がそれを阻み、そもそも原石はただの石ころとしか認識されなくなってしまうことさえ少なくない。

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