前々回のブログで少し触れましたが、先日京都のホテルオークラで 「知恵ビジネスプランコンテスト」の表彰式があり、そこで 表彰をしていただきました。
300名近い京都の企業の経営者や大学教授が集まる中、 賞状をもらうだけでなく、Dari Kのビジネスモデルについて プレゼンをさせていただきました。
昔はとんでもなくアガリ症だったのですが、いつからか (ヘッジファンド時代からですね)人前で話すことに 緊張することがなくなり、むしろ自分の想いのたけを 伝える快感になってきました。
表彰式に行く寸前、お店からタクシーで向かう際に ショコラティエから「少し早いけど誕生日プレゼントです」と 茶色の、チョコレート色のネクタイをプレゼントされたので こっそりもってきた勝負ネクタイをかばんにしまい、 当日はそのネクタイをつけたからか、いつもよりテンションも あがりました(笑
Dari Kを設立して3月11日で2年が過ぎました。
1年目も2年目も、山あり谷ありの大変な年でした。
ただ2年目は1年目の経験があるので、何ができて何ができないか、 また何をすべきか、というところがある程度分かっていたぶん、 個人的にはかなり動きやすい一年でした。
やっぱり不確実性のもとで動く、あるいは働いたり 生きていく、というのは大変です。何が起こるかわからない、 何が起きてもおかしくない、そんな時代に生きている僕たちは 本当に難しい環境にいるんだと思います。
家を建ててもいつ地震が起きるか分からない、
大企業に就職してもいつリストラされるか分からない、
普通に街を歩いているだけでも犯罪に巻き込まれるかもしれない。
そんな時代です。
欲を捨て、そりの合わない人にはかかわらず受け流し、 なるべくストレスなく、なるべくリスクをとらず、 そんな生き方をするのが一番賢いのかもしれません。
なのに僕は足を踏み入れてしまいました。
それも自らの意志と決断で。
起業するということは、ゼロから何かを立ち上げるということは 大変なのは想像に難くないでしょう。
でもそれ以上に大変なのは、それを続けるということ。
普通の人はやらないことをやるというのも十分 エネルギーを使いますが、それをずっとやり続けるというのは 勢いだけではできない難しさがあります。
結局この1年を振り返って(Dari Kにとっては2年目を振り返って) 実に多くの助成金や補助金、表彰などいただきました。
もちろん、全て勝手に送られてきてもらえるわけではありません。
申請書を書き、書類審査の後に面接をしていただき、そこで しっかり想いを伝えてきました。
ひとつの応募をするのに、それこそ何日も頭を使い、 面接の前には何度も頭の中でリハーサルをして それで本番に臨んできました。
幸いにもどの助成金やファンド、コンテストなどでも 選ばれてきましたが、そもそも何でこのようなものに 応募してきたのか。
それはもちろん、設立2年目のDari Kには、その大きな大きな 目標を達成するための投資が必要であり、そのためには お金がかかる、という理由もあります。
でも、それだったら借り入れをしてもいいし、 それだったら、出資者を募ってもいいはずです。
またはゆっくり着実に、自分のペースで歩んでいけば いいだけの話です。
それでもこのような公的なものに応募するのは 単に金銭的な理由だけではない何かがあるからです。
その何かとは、選ばれることでついてくる「期待」と 「プレッシャー」です。
様々なコンテストや助成金に応募して認められると、 それと引き換えにいただけるのは補助金だけではありません。
メディアに掲載されれば、受賞あるいは認定企業として Dari Kに期待が集まります。
そしてその期待は 「裏切れないプレッシャー」として重くのしかかることになります。
不透明で不確実な世の中。 その中であえて起業し、あえて小さくまとまらず、 あえて拡大を図り、あえて公の助成金やコンテストに応募して あえてプレッシャーを受ける。
どんだけドMやねん、って感じですが このプレッシャーが、このプレッシャーこそが、 この不透明で不確実で、何が起こってもおかしくない世の中で 自分が生きていくためには必要なのかもしれません。
己にプレッシャーをかけるものから離れ、なるべくストレスなく なるべく静かに、なるべくリスクをとらず生きていくことが 賢い生き方な時代に、あえて自分が得意でもない何か新しいことをはじめ、 それを実践し続ける、言うなれば「狂人」なことをするには それは己の中にある「プレッシャー」では到底足りず、 外から、出来る限り多くの人からプレッシャーを浴び、 それに応えるために無我夢中で頭を働かせるしか方法はないと思います。
そのプレッシャー、自分が招いたにもかかわらず、 たまにそれに負けそうになり、逃げ出したくなります。
でも、そこで負けるわけにはいかない。 店で接客をしていて、お客さんから声をかけられると元気が出ます。
ここ数日、立て続けに何人かのお客さんから「ブログ見てます、 いつも元気もらってます!」「刺激受けてます!」というお声をいただきました。
ブログでは強がってても、本当は弱い人間です。
人には、「大丈夫。焦らなくていいよ」なんて言いながら、 自分では常に過剰なプレッシャーをかけて、いつでも走り続けていないと 不安で不安で仕方ない、そんな32歳です。
ワークライフバランスが大事なんてずっと学んできたのに、 ワークワークでバランス全然とれてないけど、決めました。
この1年、2013年3月から2014年2月にかけて、Dari Kにとっては 創業から3年目の今年、僕はやりますよ。
自分の頭と身体の限界を かけて、出来る限り全てのことをやります。
ショコラティエの皆は苦しいことが多いと思うけど、 この1年、Dari Kに賭けてください。
僕一人では出来ないことも いっぱいあります。
でもみんなとだったら絶対に成し遂げられる。
一度きりの人生で、きっとおじいちゃん・おばあちゃんになったときに それまでの人生を振り返ったときに、2013年はえらい年だった、 そう思うくらいこの年をアツい1年にしようと思います。
直接言うのが恥ずかしいから、ブログで今の想いをつたえてみました。
そして皆さん! 既にお試しいただいた方も多くいらっしゃるかもしれませんが 新作3つを是非ご賞味くださいね!
まずはバレンタイン限定フレーバーとして出しましたが、 あまりに美味しいので続行決定のローズ。フランス産野バラのピューレと ローズエキスをたっぷり配合した華やかな香りは絶品です!
そしてホワイトデーでの新作「プラリネ」。
アーモンド、ヘーゼルナッツそして カシューナッツをキャラメリゼして、フードプロセッサーで粉々にして それをさらに練り上げて作ったナッツのプラリネをふんだんに使った オリジナルプラリネ。
Dari Kのカシューナッツが入っているので 自然の甘みもひとしお。 アーモンド・ヘーゼル・カシュー・カカオと4つのナッツが織り成す トリュフは最高です!
そして最後にセサミ。金胡麻をキャラメリゼしてペーストにして、と これまたものすごく手間がかかりますが、それをやるだけの 価値がある仕上がりです。
試作に試作を重ねた結果、 黒胡麻でもなく、白胡麻でもなく、また胡麻ペーストを使うことなく、 胡麻そのものを炒るところから始めた理由は、きっと 召し上がっていただければわかるはずです。
ホワイトデーは終わりましたが、3月15日~4月2日まで JR大阪三越伊勢丹の洋菓子売り場(いつもの催事場から エスカレーターを挟んだ側)に出店しております。
実はそちらにもうひとつ、ある新作も出しています。
是非お越しください!
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