さて例の『橋』と言う名の『倒れた木』を渡ると
そこには待ちに待ったカカオの木がありました!
私にとっては初めてではありませんが、その他6人に
とっては初めての出会い。毎日カカオ豆の焙煎を
していても、そのカカオ豆が入ったカカオの実が
木になっているのを見たことがなくて、それを
見て触って食べて感じるために来たスラウェシ。
待ちに待ったカカオとのご対面!
ポツポツとカカオが木になっています!
近くに行ってみると、自分の顔と同じくらいのかなりの
大きさに「わぁ~~~!!!」と歓声があがります。
ついに見たカカオを前に大喜びのショコラティエ達。
僕は久しぶりのカカオとの再会にKiss。
農家の方が次々とカカオの実を切ってきてくれます。
見てください、この色彩豊かなカカオたちを!!
早速割って中の実をチェック。
真っ白い部分がパルプと呼ばれる果肉で、この中に
カカオの種(豆)が入っているのです。
そしていざ味見の時間!
パルプ自体はものすごく薄いので、
食べるというより、「吸う」とう感覚。
そしてこのパルプが美味しいのなんのって!
暑い中、このジューシーでほどよい酸味があって
サッパリしているカカオの実。
例えるならマンゴスチンだと僕はショコラティエ達に
これまで言ってきましたが、もう例える必要は
ありません。彼女たちは自分の舌でその味を
存分に堪能したのだから!
もちろん、食べるだけではなくカカオの生態に
ついて色々学びます。
古くなって生産性が落ちてきている木には
接木をします。木の幹に切り込みを入れて
そこに新しい枝を指し、安定するまでビニールで
巻きます。
歩いていると、何かを見つけた農家の方。
これは病気でやられてしまったカカオの実。
つやをなくし、水分も失われ、色も真っ黒。
中を開けてみても、みずみずしさが全くないのが分かります。
こうしてカカオ農園を歩き回って、
色々学んでいくのですが、途中でプレゼントが。
カカオ農園では、直射日光に弱いカカオの木を
守るために、背の高いバナナや椰子の木を植えて
陰をつくってやるのですが(これらの木は
シェード・ツリー、つまり日陰を作る木と
呼ばれています)、椰子の木になっている
ココナッツをとってきて、ジュースにして
頂きました。
20メートルはあろうかという高い高い椰子の木に
もちろん命綱もなしにするすると登って、
ココナッツをボトボト落とし、そしてナタで
実を上手い具合にそぎ落とし、もうあっという間に
完成!
初めての経験に興奮しながらココナッツ・ジュースを
飲む私たちと、それを優しい笑顔で見届ける
ウマールさん(右)。
つい1分前まで20メートル上空にあったココナッツを
食すなんて、ワイルドだろぉ(笑)!
そんな経験もしつつ、ここカカオ農園ではカカオの
生態に関すること、収穫の頻度、今年の出来具合、
新たな取り組みなど色々質疑応答をしてきました。
次回はいよいよ今回のカカオ研修の目玉企画
「現地でカカオ豆からチョコレートを村人と一緒に作ろう!」
の様子を報告します!!
世界を変える取り組みが今明らかに・・・!!!
訪問記Part 3
2012年8月21日