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米国出張で考えたこと ~AmazonのWhole Foods買収に関して~

縁あって、先週は米国の流通業界を視察するツアーに参加してきました。

無人店舗小売形態のAmazon goを訪問したり、オーガニックスーパー最大手のWhole Foods Marketやその最新業態の365 by Whole Foods の店舗を回っていた矢先に、Amazonがホールフーズを130億ドル(約1.5兆円)で買収するというニュースが流れました。

今後ネットと食品の融合がもたらす影響を考えざるを得ない、大きな時代の転換点といっても過言でないと思います。

ネット上で注文すれば食品がデリバリーされるのが当たり前のことになり、消費者は物理的に買い物に行く時間が節約でき、暮らしはますます便利になる一方で、リアル店舗だからこそ感じられる買い物の楽しみや店員との会話が犠牲になってしまいます。

またPCやスマホで買い物が完結すると、生産者に想いを馳せることが一層なくなってしまうのではないかと、世のトレンドに一抹の不安が残ります。

とはいえ、買い物を「機能」として見た場合に、「時短」ができ「便利」な世の中にはなりますが、便利になればなるほど、手間をかけたアナログの需要が改めて増えるのは逆説的ですが真実でしょう。

"You‘ve got to start with the customer experience and work backwards to the technology." 
「まずはカスタマー・エクスペリエンスから始めないといけない。そうしてはじめて、テクノロジーで何ができるかを考えないといけないのだ」

これは1997年、今から20年前にApple 創始者のSteve Jobsが言った言葉です。テック主導になって便利さを追求するあまり、商品やサービスを五感で感じられるリアル店舗などの重要さを見過ごすな、アナログが持つ「豊かさや楽しさ」などを

失っては本末転倒だ、と警鐘を鳴らしていたのかもしれないと思うと、その先見性には感動さえ覚えます。

これから世の中の変化するスピードが増していくのは確実な中、ダリケーとして、企業として何をレバレッジして、あるいは何を補っていくのか、色々考えるキッカケになりました。

ちなみに、スターバックスの1号店や、最新のスタバ・リザーブ(焙煎所)にも行きましたが、どちらも賑わっているし、至るショッピングセンターにはスタバが入っており、コーヒー文化というか、もうスタバ文化だと感じるほどでした。

店員とお客さんが会話し、スタバの店舗は温かいなと思う一方で、スタバでもアプリで事前に注文しておき、店舗ですぐにpick upできるサービスの利用率が非常に高まっているとのことで、ここもテックの進出&便利さの追求の流れは変わらないようです。

そんなアメリカの小売大手の現状を見ながら、ホールフーズの買収金額1.5兆円がどのようなバリュエーションに基づくものなのか、昔のアナリスト時代の血が騒ぎ非常に気になるものの、そんなこと考えている暇もないので、また今日から頑張ります!

 

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Amazon Go店舗外観

 

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Amazon Go店内

 

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スタバ リザーブ焙煎工場@シアトル

 

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スタバ リザーブ焙煎工場@シアトル

 

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スタバ1号店@シアトル