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dari K to the World
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TPP雑感Part 2

昨日の続きです。
読んでない人は、Part 1から読んで下さいね。
②どうせやるなら早くやる。
10年前、私は交換留学でシンガポール国立大に行ってました。
当時の現地でのホットな話題はFTA(自由貿易協定)。
今振り返れば日本は2002年に、初めてシンガポールと
FTAを締結したわけですが、当時はシンガポールとFTAを結ぶことで
どんなメリットがあるのか、なぜシンガポールなのか、
ASEANとFTAを結ぶのは日本が先か、中国が先か、などを
現地の学生とよく議論したものです。
10年前からFTAは騒がれていました。韓国や中国は日本より
もっともっと積極的にFTAを推進していたんです。
世の中の流れは自由貿易です。WTOにしろ、バイラテラル(2カ国間)の
FTAにしろ、この流れそのものは変わりません。
だったら、農業が云々言ってないで、とりあえず
交渉に参加すべきです。
考えがまとまるまでは様子を見る、これは
本当に日本のダメなところだと思います。
私がオックスフォード大学院に留学していた時も、
シンガポールに留学していた時も、そして外資系投資銀行で
ニューヨークに研修に行ったときも驚いたこと。
それは分からないことがあったらその場で聞く、
ということです。
先生が話の途中であろうが、上司が説明中だろうが、
分からないこと・確認したいことがあったらすかさず
話を遮ってでもする。そしてそれをよしとする文化が
海外にはあります。
翻って日本。分からないことは最後に手を挙げて質問。
それまでに頭の中のクエスチョンマークはどんどん膨らみ、
話が分からないまま進んでいき、最後には何が分からなかったのか
さえ分からない状況に(苦笑
個人的には、人の話を遮るのはやはり礼を欠くと思うし、
すぐに聞かずに自分の頭で考えて、調べて、それでも
分からなかったら聞く方が学習になると思いますが、
それとこれとは話が別。
海外のやり方がそうなら、日本もそれに従わなければ
なりません。郷に入っては郷に従えです。
ただでさえ国際会議の場で、沈黙の多い日本人。
とりあえず交渉のテーブルにつかないでどうするの!
「ちょっと様子を見ます」なんて言いつつ後ろの席で
隠れていたら、もう日本の存在感は忘れられます。
まさにJapan Passingです。
TPPなんてその影響の範囲も大きさも分からないものに対し、
今日本が出来ることはとりあえずこの流れに乗ること。
そしてきっちり発言して、自国に不利な条項には
しっかり意見を言っていくことが大切だと思います。
こんな光景を思い浮かべてみてください。
たとえばある多国籍企業が、社員を募集している。
条件は会計とパソコンが出来ること。
中国人Aは会計50点、パソコン50点だったとして
インド人Bは会計40点、パソコン30点だったとして
日本人Cは会計70点、パソコン70点だったとして
でもこの募集している企業の採用担当者も
本人同志もお互いの点数を知らないとします。
こんな場合、面接では日本人はきっと「まあまあできます」
なんて謙遜するでしょう。
でも中国人やインド人は「テストは受けたことないけど(←嘘)
会計もパソコンもすごく得意です!」なんて自信満々に言いますよ。
そうすると雇われるのはもちろん中国人やインド人です。
そして採用が決まったらめちゃめちゃ頑張る。
結局入社する頃には中国人もインド人もちゃんと
80点以上のレベルにはいく。
このエピソードの教訓は何か。
Be aggressive!
嘘でもいいからとりあえずアピールする。
そして実際始まるまでに頑張ればいい。
自信を持って!
「日本はTPPに興味はありますが、農業問題など
センシティブな分野もありまして・・・」なんて
言いながら国際交渉の場に行ったらその時点で
負けなんじゃないですか。
はったりでも「日本はTPPのポテンシャルを最大限
受けるよう現在国内で取り組みを加速しています。
是非力を合わせて、環太平洋地域の貿易を促進し、
共に経済発展を遂げましょう」なんて言えば
諸外国から日本のリーダーシップに期待も
寄せられるでしょうに。
連日のように報道されるTPPのニュースをみるにつけ、
こんな風に思ってしまうチョコレート屋の店主でした。
*ちなみにTPPがチョコレートに及ぼす影響としては
海外からの輸入チョコレートの関税が低くなるので
消費者にとっては嬉しいですね。
Dari Kにとっては、もともとカカオ豆そのものには
関税率0なのであまり関係ありませんが、
パームシュガーなどの砂糖に関税がかからないようになれば、
砂糖もスラウェシ島からとることができます!
でもそれよりもっとやりたいのは現地で
チョコレートショップをオープンさせること!
そのためには、日本のクリームが必要なので、やはり
関税はない方がいいですね!(そうそう、日本の農業は
TPPを契機に海外に打って出る戦略を採るべきだと思います!)