さて、今日は9月20日にデビューしたばかりの新作の KopiとWazukaをご紹介致します。
まずはKopi(コピ)から。 コピとはインドネシア語で「コーヒー」の意。
コーヒーとチョコ。特段珍しい組み合わせでも ないですが、Dari Kのこのトリュフのこだわり様と 完成度はもうピカイチ!
試作を重ねること約2ヶ月、 まさに自信作に仕上がりました。
こちらがKopiで使われているコーヒー豆。
このコーヒー豆、知る人ぞ知るトラジャ・コーヒーです。
トラジャはDari Kのカカオ豆と同じインドネシアの スラウェシ島のちょうど真ん中あたりに位置する 地域。
標高が高く、とてものどかな田園風景が 広がる土地です。 実は、私がカカオ豆を見にスラウェシに行く時は いつも寄るところでもあります。
カカオ豆の産地のベロパ市やパロポ市からは 車で3~4時間なので、行きやすいこともあり また独特の文化は何度訪れても素敵なんです。
こちらがトンコナンと呼ばれる伝統的な建築様式。
どれだけ見ていても飽きないんですよね。 それはともかく、このスラウェシのトラジャコーヒーと これまたスラウェシのカカオが、遥か5000キロ離れた 日本のDari Kで出会いました。
トラジャコーヒーはコーヒー豆専門店である石川県金沢市の キャラバンサライさんと、東京は代々木にある 自家焙煎コーヒーカフェのルンバルンバさんに、豆の焙煎加減を特注で 作ってもらいました。
キャラバンサライ社長の西岡さん、ルンバルンバカフェ代表の 林さん、お二人ともインドネシアの農園からコーヒーを 直接仕入れており、Dari Kと通じるものが多々あります。
こうして志を一にするところから仕入れたかったので この度こうしてスラウェシの豆を使わせて頂く運びと成りました。
そして出来たのがこのKopi(コピ)です。
チョコレートは、カカオ豆とコーヒー豆を一緒にペーストに したトリュフです。
普通個性の強い材料同士を 一緒に混ぜてしまったらお互い主張し合い、味に まとまりがなくなりがち。
でも、さすがスラウェシ島出身コンビ!
ここはお互いのいいところを出し合って、いや、 仲良く引き立てあっているんです。
そして仕上げはコーヒー豆をトッピング。
これでコーヒーの風味が一気に口に広がります。
コーヒー豆のほろ苦さがチョコレートが とろける中でのコーヒーはもう絶品。
是非お試しください。
そして次はWazuka(ワズカ)。
これはDari Kのチョコレートで通常はインドネシア語の 名前を採用していますが、今回初めてインドネシア語では なく日本語を採用しました。
ワズカとは漢字で書くと「和束」、これは宇治茶の 一大生産地としてこれも知る人ぞ知る京都府相楽郡にある 和束町を指します。
これが和束町のお茶畑。
以前和束町を訪問した時に記事和束訪問を 書きましたが、この時に出会った東茶園さんの抹茶を使用しています。
抹茶チョコとは良くありますが、こういうのって 大体抹茶の味もチョコの味もいまひとつということが多い。
そもそも抹茶はとても繊細なもので、その味を しっかり味わうべきもの。
一方のチョコレートも 焙煎したてのカカオ豆で作るDari Kのチョコは 香りをしっかり楽しんでもらいたい。
だからチョコと抹茶を混ぜるという一般的な手法を 使うことはせずに、カラメルの時と同様チョコにくぼみを つくり、そこに濃厚抹茶クリームを流し込むことにしました。
これにより、口の中で初めて抹茶とカカオが出会います。
超濃厚抹茶クリームの上には以前も紹介した「てん茶」を トッピング。
「てん茶」は、収穫後に蒸した後、揉まずに そのまま乾燥したもので、これを挽いたものが抹茶なんです。
つまりは抹茶になる一歩手前のまさに「食べる抹茶」。
栽培には、お茶の木を日光からさえぎるため覆い(被覆栽培)、 こうして育てた生葉(一番茶)をとるという手間のかかりよう。
製菓材料や業務用の食材卸会社からはもちろん買えません。
お茶の生産地である和束町に直接出向いて、農家さんと 知り合い、意気投合したからこそ分けて頂くことが可能になった 抹茶とてん茶。
それとマリアージュさせたチョコレート。 もうこだわり尽くしています。 これら新作チョコレートも一日あたりの生産量が 限られている限定品なので、是非お試しください!
もちろん、お取り寄せも承っております。
物語のあるDari Kのチョコレート、是非 ご自身の舌でその味わいを楽しみながら、それぞれの 生産地・生産者が育んだ自然の奇跡をご堪能ください。